トイ・プードルToy Poodle

トイ・プードル
犬種 トイ・プードル
英語表記 Toy Poodle
サイズ 小型犬
体高 オス:25~28cm / メス:25~28cm
体重 オス:4~6kg / メス:4~6kg
平均寿命 15歳前後

トイ・プードルの特徴

毛質はフワフワとして柔らかく、強い巻き毛(縄状毛)をしています。シングルコートなので季節による換毛期がなく、体臭が少ないのが特徴です。放っておくとどんどん伸びて毛玉が出来てしまうため、定期的なトリミング、ブラッシング等による手入れが必須です。カット次第でキュートにもエレガントにもなるため、飼い主の好みに合わせた変化を楽しむことが出来ます。毛色はブラック、ホワイト、ブラウン、グレー、フォーンの単色です。

トイ・プードルの性格

忠誠心、学習能力、訓練性能の高さがよく知られており、明るく温厚で、活動的です。家族以外の人や他の犬種とも仲良くできる場合が多く、散歩やドッグカフェ、ドッグランに連れて行っても問題なく楽しめる子がほとんどです。甘えん坊で、長時間の留守番などでストレスを感じるとついイタズラをすることもあります。小型サイズですが元気いっぱいなので、散歩の時間以外でも積極的に遊んであげましょう。全犬種の中で最も賢いといわれるボーダー・コリーの次に頭がいい犬と言われており、しつけも簡単で、飼育に関して非常に初心者向きです。

トイ・プードルの飼い方

毛質が柔らかく毛玉になりやすいため、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが必須です。特に目の周りや足先の毛は、目の中に入ったり肉球のすべり止め機能を阻害することで、思わぬ怪我や不調のきっかけになります。フローリングなどの滑りやすい床で常に生活していると、走り回ることで関節に大きな負荷がかかります。滑りにくい床材の場所で生活させる、もしくはすべり止め機能を期待できるマットなどを敷いてトラブルを予防しましょう。同時に、階段やテーブルといった、大きな段差から飛び降りする癖をつけないことも重要です。

トイ・プードルの歴史・起源・生態

世界には700~800ほどの犬種があり、これらは国際畜犬連盟(FCI)により10のグループに分類されます。トイプードルはグループ9(愛玩犬)に分類され、家庭犬として愛玩を目的に飼育されている犬種です。原産国はフランスです。フランス語の「caniche(プードル)」は、牝のアヒルを意味するフランス語の「cane」に由来しており、水辺で鳥猟していた犬が祖先だと言われています。現在のトイプードルは18世紀頃に作出され、人なつこく陽気で忠実な性格から世界中で常に高い人気を博しています。

トイ・プードルの気を付けたい病気

白内障、膝蓋骨脱臼、涙管閉塞(流涙症、鼻涙管閉塞)、僧帽弁閉鎖不全症(MR)、帰還虚脱

トイ・プードルの一口メモ

トイ・プードルの子犬の相場価格は2022年現在30万円~になります。「トイプー」といった愛称で呼ばれることもあります。プードルはサイズによって4種類に分けられています(スタンダードミディアムミニチュア・プードルトイ)。このうち最も小さなトイタイプが一番人気で、登録頭数の約9割を占めています。多くのカットスタイルがあることで有名ですが、その数はなんと100種類以上存在します。立ち耳を生かしまるでクマのような見た目になるテディベアカット、全体をまん丸のフォルムに仕上げるアフロカット、上半身を短く、お尻を丸くふわふわに仕上げるミツバチカットなど、カットによって手入れのしやすさも変わります。密な巻き毛が特徴ですから、夏は暑くて可哀そうだ、と思うかもしれません。しかし自宅でバリカンを使いあまりにも短く刈り上げてしまうと、紫外線が皮膚への刺激になったり、エアコンの冷風が効きすぎてしまったりとトラブルが発生します。被毛の質によってもサマーカットが向いている子、向いていない子と様々ですから、まずは信頼できるトリマーさんに相談するのが良いでしょう。トイプードルは生後約6ヶ月~8ヶ月でほぼ成犬と同じくらいの体重へと推移します。子犬の頃は、思ったより体重が増えなかったり、ご飯を食べたがらなかったりと、心配事が多く発生しがちです。元々小型犬は食べ飽きを起こしやすいので、いきなり大袋タイプのドッグフードを購入するのではなく、個包装タイプなどでいろいろなメーカーを試して、食いつきの良いものを探してみましょう。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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