シー・ズーShih Tzu

シー・ズー
犬種 シー・ズー
英語表記 Shih Tzu
サイズ 小型犬
体高 オス:23~27cm / メス:23~27cm
体重 オス:6~8kg / メス:6~8kg
平均寿命 13歳前後

シー・ズーの特徴

豊富な被毛量で体を覆い、気高い雰囲気をまとっています。顔は、鼻梁の毛が広がって流れる様から「菊の花のよう」と言われ、これが最大の魅力でもあります。これを受けて「クリサンセマム(菊科の植物)・ドッグ」とも呼ばれています。長い毛で尻尾を高く上げてゆらゆらと歩く姿は、原産国の中国で「金魚のよう」と称賛されました。毛色はあらゆる色が許容されており、日本で人気なのはホワイト&ゴールドとホワイト&ブラックなどです。前頭部にホワイトのブレーズ(額の中央から鼻筋、口吻部にかけてある白い模様)があったり、尻尾の先端が白いのは特に好ましいとされています。

シー・ズーの性格

明るく友好的で、穏やかな性格をしています。愛情深く、甘え上手なのでドッグセラピーでも活躍しています。飼い主に従順なので、初心者でもしつけがしやすい犬種です。独立心が強く頑固な面もあるので、吠え癖などが付かないように、きつく叱りすぎることなく褒めながら主従関係を築いていくと良いでしょう。賢いが故に、一度間違ったことを覚えてしまうとしつけ直すのは大変なので、一貫した態度を持ち続けることが大切です。

シー・ズーの飼い方

ダブルコートの割に抜け毛は少ない犬種ですが、代わりに毛玉が出来やすいので毎日のブラッシングが必要です。被毛が目に入ることで炎症を起こしやすいので、短くカットしたり、頭の上でゴムやリボンなどで結んであげるなどの工夫をしましょう。室内での軽い運動だけで十分足りますが、定期的に散歩に連れていくことで気分転換になります。エネルギー発散よりは好奇心を満たすことを優先に、のんびり歩き、たまに散歩コースを変えてあげることでより満足度が高まります。暑さに弱いので、熱中症対策としてエアコンで室温管理し、散歩も涼しい時間帯に行うようにしましょう。フローリングなどの滑りやすい床で常に生活していると、走り回ることで関節に大きな負荷がかかります。滑りにくい床材の場所で生活させる、もしくはすべり止め機能を期待できるマットなどを敷いて将来的な関節トラブルを予防しましょう。同時に、階段やテーブルといった、大きな段差から飛び降りする癖をつけないことも重要です。また、シー・ズーは顔の凹凸の少なさから顔をぶつけた際に目を傷つける可能性も高いので、顔の高さにある家具にはクッション性のあるものを選びましょう。

シー・ズーの歴史・起源・生態

世界には700~800ほどの犬種があり、これらは国際畜犬連盟(FCI)により10のグループに分類されます。シー・ズーはグループ9(愛玩犬)に分類され、家庭犬として愛玩を目的に飼育されている犬種です。原産国は中国であり、シー・ズーとは中国語で「獅子(ライオン)」を意味します。中国王朝で門外不出とされたペキニーズと、チベットの僧院で僧侶や貴族に愛されていたラサ・アプソを交配させて作出されました。ペキニーズ、ラサ・アプソと同様に神の使者、聖なる犬として大切に飼育されてきました。

シー・ズーの気を付けたい病気

角膜炎、膿皮症、外耳炎、気管虚脱、眼瞼内反症・外反症、僧帽弁閉鎖不全症(MR)、アレルギー性皮膚炎

シー・ズーの一口メモ

シー・ズーの子犬の相場価格は2022年現在25円~になります。頻繁なカットは必要のない犬種ですが、目ヤニがたまるのを防いだり、夏を涼しく過ごす目的でのカットは行われており、月に1回程度が目安となります。顔全体を丸くカットするテディベアカットが人気ですが、同じテディベアカットでも耳の長さを変えるだけでも大きく印象が変わり、様々なスタイルを楽しむことが出来ます。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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