雑種hybrid

雑種
犬種 雑種
英語表記 hybrid
サイズ その他
体高 ※種類によって様々
体重 ※種類によって様々
平均寿命 ※種類によって様々

雑種の特徴

犬は同じ種の中でも外見、性質における多様性が大きく、その差異は「犬種」として区別されています。犬の場合における交雑は、異なる犬種の犬が交配することを指します。交雑は様々な状況・目的によって行われ、自然環境下で無作為に繁殖していく場合や、品種改良を目的としている場合、珍しい犬種を作り出すための意図的な交雑などが存在します。2種類以上の純血種を意図的に掛け合わせたものをデザイナー・ドッグと呼ぶ場合がありますが、これらも「雑種」の一種です。

雑種の性格

雑種には、純血種のように犬種ごとの気質といったものがないのでしつけなどの際に戸惑うかもしれません。しかし体が大きくよく動く犬は活発で日々の運動量が足りなければストレスをためやすいでしょうし、気付けば家族の近くでじっとしているような犬は甘えん坊でお留守番が苦手だと分かります。行動を観察し、喜ぶこと、得意なことをひとつひとつ見つけていくことで、どんな犬も良きパートナーとなる可能性を秘めています。

雑種の飼い方

雑種強勢(品種間交雑により雑種第一代に親種よりも優れた性質が発現すること)により、一般的に純血種である親種よりも繁殖力や病気に対する抵抗力が強いとされています。雑種犬においてどのような世話が必要になるのかは、個体によって大きく違います。ダブルコートであれば換毛期の抜け毛に対して毎日の丁寧なブラッシングが必要になるでしょうし、足が細ければ高いところからジャンプした際の骨折や関節トラブルを避けるなどの対策が必要です。犬に合わせて、快適に過ごせるように環境を整えてあげましょう。

雑種の歴史・起源・生態

犬は、最も古い家畜と呼ばれるほど昔から人間と共に生活してきた生き物です。つまり最初の犬たちはみな「雑種」ということになります。長い歴史の中で、家財や家畜を守ったり、人や荷物を運んだり、獲物を追跡・追い込んだりといった目的に合わせて品種改良され、純血種が作られていきました。

雑種の気を付けたい病気

※種類によって様々

雑種の一口メモ

近年はトイ・プードルチワワポメラニアンなど血統書付きの純血種を飼育するのが人気ですが、一昔前は日本における家庭犬といえば雑種、といわれていたほど私たちの生活になじみ深いものでした。特定の犬種を交配させるわけではないため外見や性格も多種多様です。純血種よりも健康的で寿命が長い傾向にありますが、これは血統を維持するため性質が偏りがちな純血種とは違い、多くの系統が混ざり合うことで遺伝子的に強くなるからといわれています。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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