キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルCavalier King Charles Spaniel

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
犬種 キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
英語表記 Cavalier King Charles Spaniel
サイズ 小型犬
体高 オス:30~33cm / メス:30~33cm
体重 オス:5~8kg / メス:5~8kg
平均寿命 12歳前後

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの特徴

イギリスのチャールズ1世、2世にとりわけ愛された当時のキング・チャールズ・スパニエルの姿を復活させる目的で作出されたのがキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルです。目と鼻の位置が離れており、口吻(マズル・Muzzle)が長いのが特徴です。垂れ耳、垂れ尾で、シルクのようななめらかな毛質をしています。ジャパンケンネルクラブにおいて認められている毛色は、ブラック&タン、ルビー、ブレンハイム、トライカラーであり、そのほかの毛色や色の組み合わせでは好ましくないとされています。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格

コンフォーター・スパニエル(癒やしのスパニエル)と呼ばれ、湯たんぽの代わりに飼い主の膝や足を温める犬として飼われていた歴史があるほど、非常に優しく愛情深い犬種です。常に飼い主のそばにいることを望み、明るくフレンドリーで温厚な性格のため、お年寄りや小さな子どもがいる家庭において理想的な家庭犬になってくれるでしょう。無駄吠えや噛み癖も少なく、初心者でも飼いやすい犬種です。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの飼い方

ダブルコートであり抜け毛が多いので、換毛期には毎日のブラッシングが必要です。それ以外の時期であっても、長く美しい被毛を維持するために丁寧なブラッシングや月一程度のトリミングを行うと良いでしょう。遺伝性の疾患を起こしやすい犬種であり、特に老齢になると心臓に病気を抱えることが多くなります。毎日の健康チェックや病院での定期的な健康診断を行うようにしましょう。物静かに過ごすことが多く太りやすい性質のため、運動量を飼い主がコントロールする必要があります。地面や周囲の臭いを嗅ぎ、のんびり探索しながら散歩しがちなので、毎日朝夕15~30分程度の散歩の途中で、意識的に小走りなどの運動を取り入れましょう。暑さに弱いので、室内にいる間も熱中症対策でエアコンを活用し、散歩や外出も涼しい時間帯に行うようにしましょう。フローリングなどの滑りやすい床で常に生活していると、走り回ることで関節に大きな負荷がかかります。トラブルを防ぐため、滑りにくい床材の場所で生活させる、もしくはすべり止め機能を期待できるマットなどを敷きましょう。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの歴史・起源・生態

世界には700~800ほどの犬種があり、これらは国際畜犬連盟(FCI)により10のグループに分類されます。キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルはグループ9(愛玩犬)に分類され、家庭犬として愛玩を目的に飼育されている犬種です。原産国はイギリスです。19世紀に「キング・チャールズ・スパニエル」をパグや狆と交配することが流行し、チャールズ1世、2世に愛されてた頃の本来の面影を失ってしまったことを不満とする運動が起きました。これを受けて作出されたのが「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」です。キャバリアとは中世の騎馬武士、すなわち騎士(ナイト)のことを意味しています。日本においては「キャバリア」「キャバ」とも呼ばれています。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの気を付けたい病気

外耳炎、僧帽弁閉鎖不全症(MR)、股関節形成不全

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの一口メモ

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの子犬の相場価格は2022年現在30万円~になります。毛の生えかわりはありますが一定以上の長さに伸びないため、基本的にはカットの必要がない犬種です。ただ、日々のブラッシングをより簡単にするため、夏の暑さを快適に過ごすためといった目的でカットを行う場合もあります。サマーカットやパピーカット、ライオンカットなど、愛犬との日々の生活にちょっとしたアクセントを加えるため、たまには変わったカットを楽しんでみるのも良いでしょう。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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