パグPug

パグ
犬種 パグ
英語表記 Pug
サイズ 小型犬
体高 オス:20~26cm / メス:20~26cm
体重 オス:6~8kg / メス:6~8kg
平均寿命 12歳前後

パグの特徴

しわしわの顔、ペチャっとした鼻、丸く大きな目、堅い筋肉に引き締まったボディが特徴です。垂れ耳、巻き尾で、滑らかな短毛のダブルコートです。毛色は、シルバー、アプリコット、フォーン(金色がかかった単色)またはブラックの4色であり、マズルや、耳などは黒いほどよいとされています。

パグの性格

愛嬌があり、楽しいことが大好きで活発です。安定した性格をしており賢いため、しつけやすく、初心者でも飼いやすい犬種です。一方、マイペースで頑固な一面もあるので、強制するようなしつけでは拗ねてしまいがちです。褒めながら根気強く信頼関係を築いていくことが大切です。

パグの飼い方

短毛のためトリミングは必要ありません。しかし、ダブルコートで毛が抜けやすいので1週間に1回程度のブラッシングが必要です。顔のしわには汚れが溜まりやすいので、濡れたタオルやガーゼで優しく清拭しましょう。パグと言えばいびきやくしゃみの症状がよく見られる犬種です。これは鼻ペチャの短頭種にはよく起こり、鼻から喉にかけての構造が狭いために起こる症状です。一時的なもの、動いたり起きたりすればすぐ音が止まる場合には心配せずとも問題のない場合が多いですが、昼も夜も時間帯を問わず突然いびきやくしゃみが止まらなくなった、という場合は鼻やのどに炎症が起きている可能性もあります。音の種類や大きさ、頻度など、常日頃から観察しておくようにしましょう。また、日常生活の中で過度に興奮させないように、飼い主の指示を聞いて落ち着くトレーニングを行ったり、子犬の頃から他の人や犬に触れ合わせ社会化を促しておくことも大切です。散歩中はリードで首が締まりすぎないように特に気を付けましょう。運動量は室内運動で足りる場合がほとんどですが、太りやすい体質なので、定期的に軽い散歩に連れ出してあげましょう。

パグの歴史・起源・生態

世界には700~800ほどの犬種があり、これらは国際畜犬連盟(FCI)により10のグループに分類されます。パグはグループ9(愛玩犬)に分類され、家庭犬として愛玩を目的に飼育されている犬種です。原産国は中国です。オランダの東インド会社によってヨーロッパに渡り、王室や貴族の間で愛玩されました。ナポレオン皇帝の妻・ジョセフィーヌ、イギリスのウイリアム3世、ロシアのエカテリーナ2世にも寵愛された、世界でも人気の犬種です。日本には16世紀頃にはすでに持ち込まれていたと言われています。

パグの気を付けたい病気

角膜炎、パグ脳症(壊死性髄膜脳炎)、口蓋裂、尿石症、アレルギー性皮膚炎、熱中症、膿皮症、短頭種気道症候群

パグの一口メモ

パグの子犬の相場価格は2022年現在25万円~になります。一般社団法人・日本記念日協会により、8月9日は「パグの日」が認定・登録されています。パ(8)グ(9)という語呂合わせから作られた記念日です。世界中にその可愛らしさとユーモアを届け、パグの健康と平和を願うことが目的とされ、この日には「パグ&ピース」を合言葉にSNSなどを中心に多くの写真が投稿されているようです。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

獣医師ももブログはこちら>>
獣医師もものX(旧Twitter)はこちら>>

パグ関連動画・記事

もっと見る

目次