シェットランド・シープドッグShetland Sheepdog

シェットランド・シープドッグ
犬種 シェットランド・シープドッグ
英語表記 Shetland Sheepdog
サイズ 中型犬
体高 オス:33~35cm / メス:33~35cm
体重 オス:7~10kg / メス:7~10kg
平均寿命 12歳前後

シェットランド・シープドッグの特徴

小型で長毛、優しい瞳と表情をしており、上品で優美な印象の犬種です。立ち耳で垂れ尾、毛量は豊かでダブルコート、柔らかくなめらかな手触りの毛質をしています。ジャパンケンネルクラブにおいて毛色は、セーブル、トライカラー、ブルーマール、ブラック&ホワイト、ブラック&タンが認められています。また、両目から鼻先、首回り、あごの下や胸、脚、尾先にホワイトが入っているものが好ましいとされています。

シェットランド・シープドッグの性格

明るく穏やかな性格です。家族に対して非常に従順で愛情深く、賢いため、子供やお年寄りのいる家庭でも飼育が可能です。愛想は良いですが、警戒心が強い一面もあるため、家族以外の人にはあまり打ち解けません。広い牧場で羊やヤギなどの家畜を誘導したり見張る仕事をしていたため、見慣れない物や音には反応して吠えてしまいやすい性質があります。子犬の頃から外出や散歩で他の人や動物、刺激に慣れさせておくことが大切です。物覚えがよく人間を喜ばせることがすきなので、初心者でもしつけがしやすい犬種です。

シェットランド・シープドッグの飼い方

ダブルコートかつ長毛種なので、抜け毛が多い犬種です。換毛期は毎日の丁寧なブラッシングが必要です。遊ぶことが大好きで、運動不足がストレスに直結します。毎日1時間程度の散歩に加え、定期的にドッグランに連れていき思いっきり走らせてあげると良いでしょう。頭を使う作業を好むため、単純な作業ばかりを繰り返すと不満を溜めてしまいます。知育おもちゃなどを活用しながら、探索本能を上手に満たしてあげましょう。毛量が多いため、暑さが苦手です。外出や散歩は涼しい時間帯に行い、エアコンなどで室温管理できる場所で飼育し、熱中症に気を付けましょう。

シェットランド・シープドッグの歴史・起源・生態

世界には700~800ほどの犬種があり、これらは国際畜犬連盟(FCI)により10のグループに分類されます。シェットランド・シープドッグはグループ1(牧羊犬・牧畜犬)に分類され、家畜の群れを誘導、保護する犬種です。原産国はイギリスです。祖先はイギリスのシェットランド諸島の牧羊犬で、非常に古い歴史があります。ボーダー・コリーの祖先とサモエドなどのスピッツ犬の混血にラフ・コリーが交配し、作出されました。「シェルティ」という愛称で親しまれており、日本でもその見た目の優美さや賢さから流行し、現在でもドッグショーやドッグスポーツなどで目覚ましく活躍する犬種です。

シェットランド・シープドッグの気を付けたい病気

外耳炎、甲状腺機能低下症、アトピー性皮膚炎

シェットランド・シープドッグの一口メモ

シェットランド・シープドッグの子犬の相場価格は2022年現在35万円~になります。シェルティは一定以上に毛が伸びない犬種のため、基本的にはカットの必要がありません。しかし、垂れ耳をより綺麗に維持したり、お尻周りを清潔にするため、といった目的でのカットは行われています。全体をバリカンで短く丸く刈り込んだサマーカットは、暑い夏を快適に過ごせる上に換毛期のお手入れが楽になるというメリットがあり、おすすめです。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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