ハーフ犬half

ハーフ犬
犬種 ハーフ犬
英語表記 half
サイズ その他
体高 ※種類によって様々
体重 ※種類によって様々
平均寿命 ※種類によって様々

ハーフ犬の特徴

2種類以上の純血種を意図的に掛け合わせたものをデザイナー・ドッグと呼びますが、これらも「雑種」の一種です。ただ、雑種という言葉のイメージの悪さから、ブリーダー間やペットショップにおいては雑種の呼称が使用されることはほぼありません。一般的には、2種類以上の犬種が自然な環境下で交雑し親種を特定できないものを「雑種」、親種が純血種で明確に判明しており、人工的に2種類以上を掛け合わせたものを「ミックス犬」「ハイブリッド犬」「ハーフ犬」と呼び、区別しています。人においては「ハーフ」ではなく「ダブル」という呼び方が近年の主流になってきつつありますが、犬においては依然ハーフ犬という呼称が使われています。

ハーフ犬の性格

ハーフ犬は、掛け合わせた純血種の性質が片方、もしくは両方とも生じる場合があります。例えば、ラブラドゥードル(ラブラドール・レトリバー×スタンダード・プードル)は、ラブラドール・レトリバーの忠実さと社交性、スタンダード・プードルの聡明さと落ち着きとを併せ持つ介助犬として様々な場面で活躍しています。

ハーフ犬の飼い方

雑種強勢(品種間交雑により雑種第一代に親種よりも優れた性質が発現すること)により、一般的に純血種である親種よりも繁殖力や病気に対する抵抗力が強いとされています。一方で問題が起きやすい交雑も存在します。チワワ×ダックスフンドの「チワックス」では、ダックスフンド特有の長い胴体を、チワワ特有の細い足で支えることになるため、足腰や関節、靭帯を痛めやすいことが知られています。

ハーフ犬の歴史・起源・生態

2種類以上の純血種の人工的な交配は古くからおこなわれていました。日本においては、チワワ×ダックスフンド(チワックス)、マルチーズ×トイ・プードル(マルプー)、チワワ×トイ・プードル(チワプー)といった、小型犬同士の掛け合わせが特に人気です。

ハーフ犬の気を付けたい病気

※種類によって様々

ハーフ犬の一口メモ

現在の純血種の始まりは狼であり、その一部が進化や環境適応を繰り返し犬の祖先となりました。犬の祖先たちを得意分野や外見的特徴に分類し、特定の血統を掛け合わせ、純血犬種としての基準を制定し、よく知られる通りの「犬種」としました。この純血種としての基準が定まってからまだ200年ほどしか経っていないこと、現在も多くの犬種の組み合わせが試みられていることを鑑みれば、10年後、20年後には新たな犬種が増えている可能性も十分にあるのです。今はハーフ犬として知られている犬種がいつか純血種として主流になるかもしれない、というのはなんだか浪漫を感じますね。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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