Shiba

柴
犬種
英語表記 Shiba
サイズ 小型犬
体高 オス:38~41cm / メス:35~38cm
体重 オス:10kg / メス:10kg
平均寿命 14歳前後

柴の特徴

小さくても骨格がしっかりしており、筋肉がよく発達しています。三角形の目と耳、力強く立ち上がった鎌尾(シックルテール)が特徴です。強健で素朴感があり、動作は敏捷です。被毛は赤、黒褐色(ブラックタン)、胡麻、黒胡麻、赤胡麻であり、全て「裏白(うらじろ)(顔の下側~胸~腹が白いこと)」でなくてはなりません。日本犬唯一の小型犬であり、現在では日本犬の8割を柴犬が占めています。近年では海外でも人気のある犬種です。

柴の性格

リーダーにとても忠実で「忠犬」の代名詞にもなるほどです。頑固で神経質な面を持ち合わせているため、基本的には家族以外の人には懐きません。縄張り意識が強く、警戒心に富んでいるので番犬に最適です。子犬のころから見知らぬ人や他の犬と触れ合わせることで十分な社会化を促すことが出来ます。野外飼育のイメージが強いですが、日々の運動量が足りていれば室内飼いも可能です。

柴の飼い方

換毛期には大量に毛が抜けるので、毎日のブラッシングが必須です。換毛期以外は週に1回程度のブラッシングをしましょう。運動不足がストレスにつながるので、毎日の散歩は非常に重要です。朝夕の30分程度の散歩のほかに、ときにはドッグランなどで思い切り走らせてエネルギー発散の場を与えてあげましょう。過度な接触を苦手する性格の子が多いので、適度な距離を保つことが大切です。主従関係を明確にして毅然とした態度をとりつつ、上手に褒めながらしつけを行うことで絆が深まり、飼い主にとても忠実になります。

柴の歴史・起源・生態

世界には700~800ほどの犬種があり、これらは国際畜犬連盟(FCI)により10のグループに分類されます。柴犬はグループ5(原始的な犬・スピッツ)に分類され、とんがり耳にとんがりマズルを共通して持つことが特徴です。日本土着の犬であり、山岳地帯で小動物や鳥を追う猟犬として古くから飼育されていました。「小さいもの」を表す古語である「柴」が語源だという説があります。明治時代に飼育頭数が減少したことから昭和時代に保護会が設立され、繁殖、改良が重ねられ、現在に知られるような優れた犬種となりました。

柴の気を付けたい病気

外耳炎、膝蓋骨脱臼、アレルギー性皮膚炎、認知症、膿皮症、GM1ガングリオシドーシス、アトピー性皮膚炎

柴の一口メモ

柴の子犬の相場価格は2022年現在20万円~になります。日本犬の中で最も人気なだけあって、専用のドッグカフェも多く存在します。飼い主に対する服従心の強さから初対面の人には懐きにくいとされている柴犬ですが、カフェにいる柴犬たちは子犬の頃から多くの人や他の動物と触れ合うことで十分な社会経験を積んでおり、初対面の人相手でも過剰に警戒することなく愛嬌を振りまいてくれます。2020年には柴犬コインと呼ばれる仮想通貨のSHIBA INU(SHIB)が発行されるなど、その存在は日本にとどまることなく多くのジャンルにおいて知られることとなっています。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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