ペキニーズPekingese

ペキニーズ
犬種 ペキニーズ
英語表記 Pekingese
サイズ 小型犬
体高 オス:20~25cm / メス:20~25cm
体重 オス:3~6kg / メス:3~6kg
平均寿命 12歳前後

ペキニーズの特徴

首の周りの毛が非常に豊かで、ライオンのたてがみのように見えるのが特徴です。長い毛に垂れた耳、垂れた尻尾と全体的なフォルムは凹凸が少なく、ころんとした印象です。小型ですが、見た目以上にしっかりとした重量があります。毛色に関しては、あらゆる色とマーキングが許容されますが、アルビノとレバーについては除外されています。人気の毛色は白、黒、フォーン、レッド、クリームなどです。

ペキニーズの性格

怖いもの知らずで勇敢です。飼い主に忠実ですが、自立心が強くマイペースで誇り高い性格をしているため、しつけは難しく、初心者には向かない犬種と言えるでしょう。一方で、利口なため無駄吠えなどは少なく飼いやすい面もあります。根気強くしつけを行い、信頼関係を築くことが必要です。。構われることを嫌い、自分のタイミングで甘えたいという性格のため、「犬らしくない」と言われることもしばしばです。猫のような犬、と考えて接するのがちょうど良いでしょう。

ペキニーズの飼い方

ダブルコートで毛量が多く、換毛期には非常に多くの抜け毛が発生します。毛玉も出来やすいので毎日の丁寧なブラッシングが必要です。小型の愛玩犬のため、運動量はさほど必要なく、室内での運動で十分です。気分転換を兼ねて1日1回10~15分程度の散歩をしても良いでしょう。暑さに弱い傾向があるので、外出や散歩は涼しい時間帯に行う、室内にいる間もエアコンを活用するなどの工夫を行いましょう。長い被毛のため床を滑りやすい犬種です。肉球の間の毛を短くカットしたり、滑りにくい床材の場所で生活させる、もしくはすべり止め機能を期待できるマットなどの対策で思わぬ事故を防ぐことが出来ます。

ペキニーズの歴史・起源・生態

世界には700~800ほどの犬種があり、これらは国際畜犬連盟(FCI)により10のグループに分類されます。ペキニーズはグループ9(愛玩犬)に分類され、家庭犬として愛玩を目的に飼育されている犬種です。原産国は中国で、非常に古い歴史を持つ犬種です。祖先はラマ教の教主ダライ・ラマによって中国皇帝に貢物として献上されており、宮廷にて門外不出の犬として愛育、改良されていました。アヘン戦争をきっかけにイギリスへ持ち込まれ、ビクトリア女王によって可愛がられたことで貴族の間でも人気犬種となりました。

ペキニーズの気を付けたい病気

気管虚脱、水頭症、膝蓋骨脱臼、短頭種気道症候群、椎間板ヘルニア、僧帽弁閉鎖不全症(MR)

ペキニーズの一口メモ

ペキニーズの子犬の相場価格は2022年現在35万円~になります。長毛種なため様々なスタイルを楽しめる犬種です。地面までサラサラの毛を伸ばした王道のフルコートの他にも、耳と顔を丸くカットしてコアラのような見た目にするコアラカット、夏に向けて涼しく過ごすためのサマーカット、胴体部分は短く刈り込み首回りや尻尾の先をふさふさのまま残すライオンカットなど、多くの種類が存在します。ペキニーズはミックス犬の親種としても人気が高く、ペキニーズ×トイ・プードルの「ペキプー」、ペキニーズ×チワワの「ペキチー」などは人気上位の組み合わせです。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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