秋田犬Akita

秋田犬
犬種 秋田犬
英語表記 Akita
サイズ 大型犬
体高 オス:58~64cm / メス:64~70cm
体重 オス:34~50kg / メス:34~50kg
平均寿命 11歳前後

秋田犬の特徴

日本犬としては唯一の大型犬となります。頑丈な骨格に、均整の取れた体躯をしています。素朴ながらも重厚感のある見た目で、威厳に満ちています。硬さのある直毛で、立ち耳、くるんと背中に向かう巻き尾をしています。毛色は、赤、虎、白、胡麻であり、白以外の毛色は裏白(うらじろ)(顔の下から腹部を通って尾までが白いこと)です。一般的ではありませんが、「赤虎」「黒虎」「霜降り虎」と呼ばれる虎毛もその見た目の美しさから人気です。基本的には短毛ですが、まれに長毛のムク毛個体も生まれます。しかしムク毛は正式な秋田犬としては認められていません。

秋田犬の性格

常に冷静で我慢強く、飼い主に従順、忠実な犬種です。その分警戒心が強く、家族以外には懐きにくい頑固な面もあります。警戒した際の攻撃性が他の人や動物に向くことのないように、しっかりとした信頼関係の構築が必要です。初心者にはしつけが難しい犬種と言えます。子犬のころから家族以外の人や動物に触れさせる機会を積極的につくり、様々な経験を積ませると良いでしょう。

秋田犬の飼い方

ダブルコートで換毛期には大量に毛が抜けるので、毎日のブラッシングが必要です。非常にタフで体力があるため、毎日1~2時間の散歩に行き、十分な運動量を確保しましょう。定期的にドッグランに連れていき、思いっきり走らせてあげるとより喜んでくれます。外飼いの印象が強い秋田犬ですが、暑さを非常に苦手とするため室内飼育をおすすめします。その一方で、野外でマタギ犬として活躍していたことから寒さにはとても高い耐性があります。

秋田犬の歴史・起源・生態

世界には700~800ほどの犬種があり、これらは国際畜犬連盟(FCI)により10のグループに分類されます。秋田犬はグループ5(原始的な犬・スピッツ)に分類され、とんがり耳にとんがりマズルを共通して持つことが特徴です。日本土着の犬であり、古くから山岳地帯で小動物や鳥猟犬として飼育されていました。亡くなった主人を駅で待ち続けた「忠犬ハチ公」のエピソードにより、その高い忠誠心が有名な犬種です。熊猟犬の秋田マタギ犬が祖先で、天然記念物としての指定を受けています。終戦後には個体数が一時激減しましたが、犬識者の尽力により繁殖が行われ絶滅を免れることとなりました。現在、日本だけでなく海外でもとても人気があります。

秋田犬の気を付けたい病気

胃拡張(胃拡張胃捻転)、進行性網膜萎縮症(PRA)、緑内障、股関節形成不全、聴覚障害

秋田犬の一口メモ

秋田犬の子犬の相場価格は2022年現在15万円~になります。1931年7月31日に国の天然記念物として指定され、秋田県大館市には秋田犬保存会創設50年を記念した博物館である「秋田犬会館」が存在します。現在日本犬として指定されているのは秋田犬、甲斐犬、紀州犬、柴犬、四国犬、北海道犬の6種です。過去に「越の犬」も指定されていましたが数が減り、1971年に純血種が途絶えてしまっています。日本固有の血統の犬が残り続けているのは、愛犬家や保存会の並々ならぬ努力の結晶でもあるのです。

秋田犬関連動画・記事

もっと見る

目次