ミックス犬mix

ミックス犬
犬種 ミックス犬
英語表記 mix
サイズ その他
体高 ※種類によって様々
体重 ※種類によって様々
平均寿命 ※種類によって様々

ミックス犬の特徴

2種類以上の純血種を意図的に掛け合わせたものをデザイナー・ドッグと呼びますが、これらも「雑種」の一種です。ただ、雑種という言葉のイメージの悪さから、ブリーダー間やペットショップにおいては雑種の呼称が使用されることはほぼありません。一般的には、2種類以上の犬種が自然な環境下で交雑し親種を特定できないものを「雑種」、親種が純血種で明確に判明しており、人工的に2種類以上を掛け合わせたものを「ミックス犬」「ハイブリッド犬」「ハーフ犬」と呼び、区別しています。

ミックス犬の性格

ミックス犬は、掛け合わせた純血種の性質が片方、もしくは両方とも生じる場合があります。例えば日本において人気のミックス犬であるチワプー(チワワ×トイ・プードル)では、チワワのように甘えん坊で人懐っこく、トイ・プードルのように学習能力が高く活発な性格になります。

ミックス犬の飼い方

雑種強勢(品種間交雑により雑種第一代に親種よりも優れた性質が発現すること)により、一般的に純血種である親種よりも繁殖力や病気に対する抵抗力が強いとされています。これを利用して使役犬では積極的な交雑が行われる場合があります。例えば、雄ラブラドール・レトリバーと雌ゴールデン・レトリバーを掛け合わせた場合、必ず短毛の個体が生まれます。これにより、毛が雪に絡まることもなく雪国でも飼育しやすく、手入れが楽で体が丈夫、といった多くの利点を持つ使役犬を得ることが出来るのです。

ミックス犬の歴史・起源・生態

2種類以上の純血種の人工的な交配は古くからおこなわれていました。例えばアメリカ合衆国で愛玩用に作出されてるアメリカン・コッカー・スパニエル×プードル(コッカープ)は1960年代から行われていました。イギリス原産のダックスフンド×ウェルシュ・コーギー
(ドーギー)はエリザベス2世がきっかけで作出されました。ほかにも、オーストラリアにおいて介助犬としての働きを期待されてラブラドール・レトリバー×スタンダード・プードル(ラブラドゥードル)が作出されるなど、様々な事例が存在します。

ミックス犬の気を付けたい病気

※種類によって様々

ミックス犬の一口メモ

ミックス犬は人気犬種を交配させて生まれるため、親種である純血種よりも平均的に価格が高くなりがちです。人気の組み合わせであるチワックスは35万円~、マルプーは30万円~、チワプーは30万円~、ポンスキーは20万円~となっています。また純血種専門のブリーダーと比べると、特定のミックス犬を専門にしているブリーダーは数が少なく、入手するのは簡単ではありません。犬種によっては海外輸入を検討する必要があることも念頭に置いておきましょう。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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