中型犬

ボーダー・コリーBorder Collie

犬種	ボーダー・コリー
英語表記	Border Collie
サイズ	中型犬
体高	オス：48～53cm / メス：48～53cm
体重	オス：20～22kg / メス：20～22kg
平均寿命	13歳前後

ボーダー・コリーの特徴

垂れ耳、垂れ尾で、均整の取れた外見をしています。被毛はロングコートとスムースコートの2種類です。ジャパンケンネルクラブにおいて毛色はさまざまな色が認められていますが、ホワイトが優勢なのは好ましくないとされています。日本ではブラック&ホワイトが有名ですが、他にもレッド&ホワイト、ブルー&ホワイト、ブルーマールなど様々な毛色が人気です。

ボーダー・コリーの性格

イギリス原産の牧羊犬の中でも最も作業能力が高く、聡明で、責任感があります。その賢さは全犬種の中でもトップクラスであり、素晴らしい運動能力も併せて、ドッグスポーツでは常に上位入賞するほど優秀です。飼い主にも非常に従順であり、訓練次第ではより高度な作業を覚えさせることも可能です。初心者でもしつけに苦労することはありませんが、賢いがゆえに飼い主からの整合性のない指示や態度には混乱してしまうので一貫したしつけを心がけることが大切です。

ボーダー・コリーの飼い方

ダブルコートであり、ロングコートでもスムースコートでも換毛期には抜け毛が多く、毎日の丁寧なブラッシングが必要です。動くことが好きでスタミナもあり、好奇心も旺盛なので、十分な運動量を確保することが大切です。毎日朝夕1時間程度の散歩に加え、定期的にドッグランに連れて思いっきり走らせてあげると良いでしょう。立派な体格のため外飼いが一般的のように考えれていますが、飼い主の傍にいたがる甘えん坊な面もあるので室内飼いで一緒に過ごす時間を多くとることを検討してみましょう。被毛が多く暑さが苦手なため、熱中症に気を付けなければなりません。外出は涼しい時間帯に行い、室内ではエアコンを活用しましょう。

ボーダー・コリーの歴史・起源・生態

世界には700～800ほどの犬種があり、これらは国際畜犬連盟（FCI）により10のグループに分類されます。ボーダー・コリーはグループ1（牧羊犬・牧畜犬）に分類され、家畜の群れを誘導、保護する犬種です。原産国はイギリスです。祖先犬はスカンジナビア半島のバイキングがイギリスに持ち込んだトナカイ用の牧畜犬だとされています。長く牧羊犬としての作業能力を重視され飼育されており、都市部での生活者や国外に知られる機会が少なく純血種としての認定も遅かったため、比較的新しい犬種です。ドッグショー、ドッグスポーツなどで、その賢さや俊敏さが広く知られ、評価されるようになったことで人気になりました。

ボーダー・コリーの気を付けたい病気

股関節形成不全、セロイドリポフスチン症（CL症）、聴覚障害、進行性網膜萎縮症（PRA）

ボーダー・コリーの一口メモ

ボーダー・コリーの子犬の相場価格は2022年現在35万円～になります。犬の中でもずば抜けて賢いことで知られる犬種であり、アメリカで「世界一賢い天才犬」と呼ばれた「チェイサー」というボーダー・コリーはなんと1000以上の英単語を記憶し、意味を理解していたというすさまじいエピソードが存在します。ここまで賢い犬は滅多に存在しないとしても、過去に動物行動学・心理学の研究対象になり目覚ましい結果を残した犬は100語や200語を覚えており、その中には高確率でボーダー・コリーが含まれています。自宅での遊びや訓練次第で「〇〇を持ってきて」といった指示も簡単にこなせるようになる可能性を秘めた犬種といえるでしょう。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも: 北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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