盲導犬とは
盲導犬は、身体に障害がある人をサポートする補助犬の一種。
視覚に障害のある人が町中を歩く時にサポートする犬のことを言います。
盲導犬は、盲導犬ユーザーの指示に従い歩行します。
- 道路の左端を真っ直ぐ一定の速度で歩く
- 障害物を避ける
- 交差点や段差で止まる
盲導犬は、ハーネスという胴輪をつけ、視覚障害者を助けます。
5月22日は「ほじょ犬の日」
2002年5月22日「身体障害者補助犬法」が成立しました。
5月22日は「ほじょ犬の日」とされています。
- 盲導犬…視覚障害のある人が街なかを安全に歩けるようにサポート
- 介助犬…肢体不自由のある人の日常生活動作をサポート
- 聴導犬…聴覚障害のある人に生活の中の必要な音を知らせる聴導犬
盲導犬、介助犬、聴導犬の3つをいいます
補助犬はユーザーが交通機関や施設などに、ほじょ犬を同伴して入場、入店することが法律で認められています。
令和4年度は36組の盲導犬ユーザーが歩行を開始
ユーザー(使用者)は、全国4か所にある訓練センターで、それぞれ盲導犬との歩行方法を学びます。
昨年度新たに、ユーザー(使用者)と盲導犬36組が歩き始めました。
盲導犬育成事業を支える支援者らが見守る中、式典に参加した盲導犬ユーザー(以下、ユーザー)からは盲導犬と歩く喜び、日々の暮らしぶりや生活の変化、夢や抱負などが語られました。
「盲導犬新ユニット出発式」で盲導犬との生活スタートをお祝い
公益財団法人日本盲導犬協会は、新たに盲導犬との生活をスタートさせた方々の門出を祝い、 「盲導犬新ユニット出発式」を毎年開催しています。
式典の模様を紹介する動画を、協会公式YouTubeチャンネルで公開!
盲導犬と歩み始めるまでは困難な道のり
盲導犬新ユニット出発式」は一見華やかな式典ですが、そこに辿り着くまで「決して平たんな道のりではありません。
実際に、目が見えない、見えにくい状態になって、福祉の支援も情報もなく外出もままならない、という方が大勢いるのが現状です。
「相談先がわからなかった」「もっと早く盲導犬のことを知っていたら仕事を辞めずにすんだ」など、切実な声が聞かれました。
たくさんの人の手によって育まれ誕生した盲導犬たちの姿はもちろん、気持ち新たに歩み出しました。
盲導犬新ユニット出発式は全国4箇所にて
2022年12月6日 | 日本盲導犬総合センター出発式 日本盲導犬総合センター (盲導犬の里 富士ハーネス) |
2022年12月9日 | 仙台訓練センター出発式 TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口 |
2023年2月24日 | 神奈川訓練センター出発式 新横浜グレイスホテル |
2023年3月3日 | 島根あさひ訓練センター出発式 ホテルグランヴィア広島 |
【参加者】ユーザー、支援企業・団体、協会役職員等
【主 催】 公益財団法人日本盲導犬協会
神奈川訓練センターの出発式では10頭の盲導犬が整然と並ぶ
盲導犬新ユニットは4か所で行われます。100人近い方が参加した式典もありました。
普段はユーザーと会う機会が少ない支援者のみなさんが、直接ユーザーと顔を合わせて話を聞くことができる貴重な場にもなっています。
ユーザーのコメントに「こちらが力をもらった」と涙を拭う支援者もいました。
ユーザーの声
スーパーへ買い物に行き、好きな食材を買ってご飯を作るのがとても楽しいです
朝4時の散歩でも、盲導犬なら喜んで付き合ってくれます
街中で困っていると声を掛けてくれることが増えました
盲導犬に街で出会ったら
盲導犬を見かけたらどんなお手伝いをすればいいの?
盲導犬ユーザーが安全に出歩くために盲導犬協会からは以下のようにお願いしています。
- 声をかけたり、じっと前から見たり、口笛をならしたりしない。
- 食べ物を見せたり、あげたりしない。
- 盲導犬をなでたり、ハーネスを触ったりしない。
- 自分のペットと挨拶させようと近づけたりしない。
すぐに声をかけるのがいいわけではないんだね!
盲導犬は集中してお仕事しているからね!
最初はそっと後ろから困っていないか温かく見守る
盲導犬に出会ったときは、まずそっと温かく見守ること。
困っているようであれば「お手伝いします」とまずは人に声をかける
困っている様子が見えたら、
何かお手伝いしましょうか
と、人に声をかけることです。盲導犬に声をかけないこと。
信号を待っているとき
盲導犬には信号を判断することはできません。
周囲の人から「赤ですよ」「青になりましたよ」お声をかけると安心です。
目の見えない・見えにくい人は、車の音や周りの様子などから安全を確認し、横断してもよいかを判断しています。
道に迷っている様子のとき
盲導犬ユーザーは目的地までの地図をイメージしながら、盲導犬に指示を出して歩いています。
しかし曲がり角を間違えたり、昔の記憶と道が変わっていたりなど、迷うこともあります。
困っている様子を見かけたら、お手伝いの声をかけてください。
案内の仕方
盲導犬ユーザーの手があいている側の半歩前に立ち、自分のひじか肩を軽くつかんでもらって、一緒に歩きます。
「では歩きますよ」「止まります」「左に曲がります」「階段を上ります、下ります」などの情報を相手に伝えながら歩きましょう。
目的地についたら「ここまででいいですか?」と確認して立ち去ることを相手に伝えよう!
目的地まで行けないときは、行き方を案内するだけで助かるよ!
みんなで助け合って安全に暮らせる世の中にしたいですね。
この記事の執筆者 / 監修者
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🐾動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
🐾猫専用ホテルキャッツカールトン代表
🐾慶應義塾大学卒
🐾動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士・登録販売者
🐾現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
🐾前職は大手企業で広報、編集校正やってました。
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