犬を飼う費用は生涯で約388万円、年間26万!医療費、食費、初期費用など犬と暮らす1,409人に調査

犬を飼う費用は一生、もしくは年間でいくら必要なの?

MoneyGeekさんが犬を飼っている1,409人に調査を実施。

犬を飼う費用は一生で「約388万2,754円」

「思っていたより安い!」「結構かかるなあ」上記費用の感想はさまざまかと思います。

犬はかけがえのない家族の一員。

愛犬と人生をともに過ごすために、何にどれくらい費用がかかるのか知っておくと見通しが立ちやすいでしょう。

小型犬・中型犬・大型犬それぞれの費用について算出しているので、ぜひ参考にしてください。

調査対象:犬を飼っている1,409人(小型犬500人、中型犬500人、大型犬409人)
調査地域:全国
調査期間:2023年6月19日~7月18日
調査主体:MoneyGeek編集部
調査委託先:アイブリッジ株式会社

目次

犬を飼う費用は一生で「388万2,754円」年間で「26万3,059円」

犬の飼育にかかる費用は、一生分で計算すると全種平均で388万2,754円でした。

大きさ別だと、大型犬452万5,566円、中型犬347万1,156円、小型犬365万1,586円となりました。

中型犬より、小型犬の方が少し費用が高いね!

また、年間の費用は、全種平均は26万3,059円で、大型犬30万6,610円、中型犬23万5,173円、小型犬24万7,397円との結果でした。

※「犬の一生にかかる費用」は、下記の項目それぞれの平均をとり、犬の平均寿命を参考に費用を算出しています。

  • 食費・・・主食代とおやつ代の合計
  • 消耗品・雑費・・・ペットシーツ・消臭スプレー・オムツなどトイレまわり消耗品代、おもちゃ・洋服などの雑費
  • 冷暖房費・・・犬を迎えてから増えた分のエアコンなどの電気代
  • ペットサロン代・・・トリミングやグルーミングなどのペットサロンの利用料金
  • 医療費・・・病気やケガなどの通院費、健康診断、狂犬病予防接種、ワクチン接種、ペット保険
  • 初期費用・・・犬自体の購入代金、犬を迎えるにあたってかかった準備費用(畜犬登録、マイクロチップ装着、ベッドやトイレなどの備品の購入)、避妊・去勢費用

次に、食費、医療費、初期費用など項目別にみていきましょう。

【食費】一生で「138万2,776円」年間「9万3,684円」

犬の食費は、全種平均で一生で「138万2,776円」、年間「9万3,684円」、1カ月「7,807円」かかるとの結果でした。

大きさごとだと、小型犬は年間7万3,284円、一生で108万1,672円。中型犬は年間8万5,428円、一生で126万917円。大型犬は年間12万2,340円、一生で180万5,738円でした。

また、下記表は「1カ月分」の犬の大きさ別の食費平均です。

あなたの愛犬に1か月間でどれくらい食費がかかっているか、平均と比べてみてください。

思っていたより、おやつにも費用がかかっているんだね!

小型犬中型犬大型犬
主食3,897円4,533円6,960円
おやつ2,210円2,586円3,235円
合計6,107円7,119円1万195円
犬の大きさ別の食費平均(1カ月)

【トイレまわり】一生で「57万6,171円」年間「3万9,036円」

トイレ周りの費用として、ペットシーツ、オムツ、消臭スプレーなどが必要です。

トイレまわりにかかる費用は、全種平均で一生分「57万6,171円」、年間「3万9,036円」、1か月「3,253円」との結果でした。

【シャンプー、おもちゃなど雑費】一生で「51万4,002円」

シャンプー、おもちゃ、洋服など、犬のためのグッズはいろいろあります。

このようなグッズの費用をまとめた雑費は、全種平均で一生分51万4,002円、年間で3万4,824円、1カ月で2,902円でした。

犬の大きさ別の雑費の1カ月平均値は、大型犬3,295円、中型犬2,508円、小型犬2,904円となりました。

【ワクチンなど医療費】一生で「79万3,905円」

医療費は、ワクチン、健康診断、病気やケガのための病院代、ペット保険料などの合計値です。

犬の一生分の医療費は全種平均で79万3,905円で、内訳は下記表のようになりました。

小型犬中型犬大型犬
病院代13万9,540円20万2,911円26万6,635円
健康診断10万2,508円9万9,851円9万7,327円
混合ワクチン接種7万7,209円7万4,656円8万2,833円
狂犬病予防注射5万9,040円5万9,040円5万9,040円
ペット保険35万3,708円30万7,834円39万9,583円
合計73万2,005円74万4,292円90万5,418円
犬の一生でかかる医療費の平均(内訳と合計)

ワクチンは、任意の「混合ワクチン」と年に1回の接種が義務付けられている「狂犬病予防注射」があります。

混合ワクチンは、2種3種4種などワクチンの種類によって費用が変わりますが、全種平均では1回につき5,300円です。

狂犬病予防注射は、自治体での集団接種の場合と、動物病院で行う場合があり、注射代は約3,000~4,000円です。

また、狂犬病予防注射済票交付手数料550円も必要となるため、ここでは、注射代と注射済票交付手数料を合わせて4,000円として計算しています。

また、ペット保険の加入率は小型犬52%、中型犬45%、大型犬53%で、1カ月の保険料はどの犬種も「2,000~3,000円」と「3,000~4,000円」の金額帯に集中しており、全種平均は月1,997円でした。

【ペットサロン費用】一生で「24万470円」年間「1万6,292円」

トリミングや爪切りなどのために、ペットサロンを利用した場合、生涯どのくらいの費用が必要になるのでしょうか。

ペットサロンの利用率は小型犬(75%)、中型犬(47%)、大型犬(43%)。

ペットサロンにかかる費用は、全種平均で一生分「24万470円」、年間「1万6,292円」1カ月「1,358円」でした。

【初期費用】犬を迎える際にかかる費用は「22万6,428円」

犬を迎える際に初期費用としてかかったのは、全種平均で22万6,428円。

犬の大きさ別では、小型犬22万1,925円、中型犬21万1,420円、大型犬24万5,939円という結果でした。

初期費用の内訳は、下記のとおりです。

  • 犬自体の購入費・・・ペットショップやブリーダーから購入した場合の犬自体にかかるお金
  • お迎えの準備費用・・・ベッドやトイレ、リードやサークルなどの備品の購入代、迷子にならないようにマイクロチップを装着した場合の費用、畜犬登録費用など
  • 避妊・去勢手術費用・・・犬を迎えたあとに手術を受けた場合

次では、それぞれの費用ごとに見ていきましょう。

【犬自体の購入費】17万6,604円

犬の生体購入の際にかかった費用は、全種平均で17万6,604円でした。

犬を迎えたルートは、ペットショップが一番多かったです。

犬の大きさ別だと、小型犬は62%とペットショップの比率が高く、大型犬は「ペットショップ(39%)」と「ブリーダー(34%)」が僅差でした。

中型犬は「友人から譲渡(22%)」「譲渡会・保健所などから譲渡(15%)」が他の大きさと比べて高く、購入費用がかかっていない割合が29%でした。

【お迎えの準備費用】2万8,052円

犬を迎えるために購入した備品代などの合計は、全種平均で2万8,052円でした。

犬のための備品は、リードや食器、ベッドやトイレ、サークルなどがありますが、各備品の必要性は状況によってさまざまということもあり、調査結果は一定の金額帯に集中せずばらつきが見られました。

【避妊・去勢手術代】2万1,771円

避妊・去勢手術にかかる費用は、全種平均で2万1,771円(手術なしを0円として計算)

大きさ別だと、小型犬2万3,130円、中型犬2万240円、大型犬2万1,944円でした。

避妊・去勢手術をした割合は全種平均で約56%で、犬の大きさ別に見ると小型犬(60%)、中型犬(55%)、大型犬(52%)となりました。

避妊・去勢手術を受けさせたという回答のみを抽出して手術費の平均を割り出すと、全種平均は3万9,810円という結果に。

犬の大きさ別に見ると、大型犬は4万3,149円と一番高額で、中型犬は3万7,343円、小型犬は3万8,939円でした。

まとめ

今回は、犬の一生にかかる費用をご紹介しました。

食費などの日常的にかかる費用から始まり、医療費やペットサロン費などもかかります。

「意外とこの費用が高いんだ!」という発見もあったのではないでしょうか。

愛犬と一生を過ごすにあたって、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

引用:MoneyGeek「犬を飼う費用は一生で約388万円かかる!食費や医療費など犬と暮らす1,409人に調査 」

この記事の執筆者 / 監修者

松川
松川
保護猫サークルに所属し、里親探し、保護活動、地域猫活動など、様々な動物と関わる活動の経験があります。
大学時代は、殺処分問題や地域猫の問題について学び、動物を取り巻く社会問題に興味をもちました。
また、ライターとしても3年ほど活動しており、これまでに100記事以上の執筆経験があります。
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