テーブルの上に置かれたのは、一切れのチーズ。
目の前には、じっとそれを見つめる
ゴールデンレトリバーさんたち。
飼い主さんは「触っちゃダメ」「すぐ戻るからね」
と言い残し、その場を離れます。
残された犬さんたちにとって、
それは大きな試練の始まりでした。
カメラだけが静かに見守る数十秒間。
「なかなか戻ってこないね」
「食べていいかな、どうしよう」
そんな声が聞こえてきそうなほど、
犬さんたちはそわそわ。
目はチーズに釘付け、
でも飼い主さんの言葉もちゃんと覚えていて、
前足が出そうで出ない微妙な葛藤が続きます。
やがて一匹が耐えきれなくなって……
飼い主さんが戻ってきたとき、
犬さんたちの表情はどこかしら
“しれっ”としているのがまた愛らしいのです。
最後まで笑いを誘う、お約束のオチつき。
犬さんたちの葛藤と愛嬌がぎゅっと詰まった、
ほのぼのドラマなのでした。