ベッドに乗ってもいいかなぁ、ダメかなぁ――。
そんな葛藤を抱えながら、
ゴールデンレトリバーさんは
静かにベッドのそばに近づきます。
人間用のベッドはふわふわで、
飼い主さんの香りがたっぷり。
一緒に眠れたらどんなに幸せだろうと思いながらも、
勝手に乗ってはいけないとわかっているのです。
だからこの子は、ベッドの端に
ちょこんとアゴだけを乗せて、じっと待ちます。
ふわふわの感触に少し目を細めながらも、
体はぐっとこらえてベッドに乗らない。
その姿はまるで、
「あたし、ちゃんと待ってるよ」と言っているよう。
うるうるした瞳で見上げるその表情に、
飼い主さんの心はきっとキュンと溶けてしまうはず。
言葉を発さなくても伝わる
“遠慮がちな甘え”が、なんとも愛おしい時間です。
最後までベッドに飛び乗ることはありませんでしたが、
その礼儀正しく控えめな態度に、
この子のやさしい性格がしっかりと映し出されていました。
出典:
Daisy & Maple