犬が足を「ピーン」と伸ばす様子はとても可愛く、癒されます。
しかし、足が伸びる原因は「病気」や「けが」かもしれません!
昨日まで元気だった愛犬の足が急にピーンと伸びていたら、パニックになってしまう方も多いでしょう。
今回は、ワンちゃんの足が「ピーン」となった際の心理、原因、対処法について紹介するので、本記事を参考にして慌てずに対応してください。
犬の後ろ足が「ピーン」と伸びてる!
下記動画では、後ろ足をピーンと伸ばした犬の姿が見れます。
なんとも癒されますね。
しかし、足がピーンと伸びるのは単純にかわいいだけでなく、病気やケガなどの可能性もあります。次では、足が伸びる原因について詳しく解説しますね。
犬の後ろ足が「ピーン」となる心理3つ
遊んでほしい
散歩中、他の犬に対して足を伸ばしてお尻を高く上げるポーズをとる犬を見たことはありませんか?
これは、犬が遊びに誘う合図です。
人間に対しても見せることがあり、飼い主さんと遊びたいときにこのポーズをとるでしょう。
リラックスしている
リラックスしている時、犬は足をピーンと伸ばして寝ます。
足をピーンと伸ばす場合、横向きか仰向けで寝ていることが多いでしょう。
犬は周囲を警戒している時は伏せて寝るため、横向き・仰向けで、さらに足まで伸ばして寝るワンちゃんはとてもリラックスしているといえます。
抵抗している
抵抗の意思を示すために、足をピーンと伸ばすことがあります。
例えば、散歩に行きたくない時や抱っこされたくない時などは、足をピーンと張って拒否します。
足ピーンはかわいいですが、そのまま動かないと、飼い主さんとしては困ってしまいますよね。
犬の後ろ足が「ピーン」と伸びる病気5つ
腹痛
お腹が痛い時に、足をピーンと伸ばす場合があります。
犬が伏せたまま足を伸ばすポーズは、「祈りの姿勢」と呼ばれます。このポーズをしたら腹痛を訴えている場合があるため、注意しましょう。
膝蓋骨脱臼
「膝蓋骨脱臼」は、膝のお皿がずれてしまう症状で、小型犬に発症しやすいといわれています。
初期段階では、自力で治してしまうため、発見が難しいです。
膝蓋骨脱臼を繰り返すと、常に脱臼状態になってしまい、足の伸びが「ピーン」とはったまま戻らなくなったり地面を歩くのを嫌がったりなどの問題が起こってしまいます。
椎間板ヘルニア
「椎間板ヘルニア」は、椎間板という器官が神経や脊髄を押しつぶしてしまう症状です。
痛みや麻痺が発生するため、体が動かなかったり攻撃的になったりします。
椎間板ヘルニアが起こると、麻痺により、後ろ足がピーンと張ってしまうことが多いです。
骨折
高いところから飛び降りたり、硬い床で転倒したりすると、骨折してしまう可能性があります。
特に、小型犬や足が細い犬種は骨折しやすいです。
足がピーンと張っていたり、よろけていたりするのは、骨折の可能性があります。
放置すると悪化の可能性があるため、なるべく早く動物病院に連れていきましょう。
老化
老化により、関節が硬くなると曲がらなくなり、足をピーンと張ったまま歩くことがあります。
これは病気というよりは、加齢による現象です。
普段から筋力をつけたり、コラーゲンやヒアルロン酸などの骨の形成に必要な栄養素をとったりすることで、老化する犬をサポートできます。
犬の後ろ足が「ピーン」となった時の対処法
明らかな老化によって、足が張っている場合、病院は急務ではありません。
しかし、老化以外で足を引きずっていたりふらついていたりする場合は、すぐに動物病院に連れていきましょう。上記の病気・けがに該当する可能性があります。
またその際、独断で包帯などを足に巻くのは避けましょう。
余計動きにくくなり症状が悪化する可能性がります。
愛犬の足に異常を感じた場合、無理に動くのをとめるためにまずはケージにいれましょう。
ケージで無理な運動を抑えたうえで、動物病院で獣医師さんに診てもらってください。
犬の後ろ足が「ピーン」予防方法は?
滑らないやわらかい床材を使う
床で転倒して足を悪くする可能性もあります。そのため、カーペット材などの滑りにくい床材に変えることで予防できます。
家の中で走りまわるワンちゃんも多いでしょう。いつまでも微笑ましい様子を見守るためにも、床材はやわらかいものをおすすめします。
必要な栄養素をとる
犬の足の骨や軟骨には、グルコサミンやコラーゲン、ヒアルロン酸が修復効果をもたらします。
足のけがを完全に予防することは難しいですが、日頃からサプリメントなどで必要な栄養素を与えるようにしましょう。
まとめ
今回は、犬の後ろ足がピーンとなる心理や病気を紹介しました。
犬が足を伸ばす心理には「リラックスしている」「遊んでほしい」などの意味があります。横になって足を伸ばしリラックスしている姿はなんともかわいいですよね。
一方、骨折や椎間板ヘルニアなどの病気にかかっている可能性もあります。愛犬の異変を感じたら、まずは動物病院に連れていきましょう。
この記事の執筆者 / 監修者
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保護猫サークルに所属し、里親探し、保護活動、地域猫活動など、様々な動物と関わる活動の経験があります。
大学時代は、殺処分問題や地域猫の問題について学び、動物を取り巻く社会問題に興味をもちました。
また、ライターとしても3年ほど活動しており、これまでに100記事以上の執筆経験があります。